ずいぶん更新を怠っているあいだに童貞であることが暴露されたり(恥ずかしいからやめてよね?)色々ありましたが、気づけば各所で年間ベストを挙げて悦に浸る時期に突入してしまってました。
あまり求められていないのは重々承知なうえで、僕は僕なりにトップ10を発表して今年を総括しようと思います。
ちなみに今年リリースのアルバムで僕が聴いたのは130枚程度。重要作の見落としは自覚してるだけでも結構あるんですが、そこは目をつむってください。













1.Max Tundra『Parallax Error Beheads You』


2.Of Montreal『Skeletal Lamping』


3.Sparks『Exotic Creatures Of The Deep』


4.She & Him『Volume One』
5.ウリチパン郡『ジャイアント・クラブ』
6.The Ditty Bops『Summer Rains』
7.Metronomy『Nights Out』
8.No Kids『Come into my house』
9.Hercules and Love Affair『Hercules and Love Affair』
10.Crystal CastlesCrystal Castles



Perfumeの歴史的ブレイクの例を持ち出すまでもなく、物凄く語義を拡大解釈したうえでの「シンセ・ポップ」が大充実していた一年だと思います(上記10作のうち8作が該当)。00年代初頭の複雑さを競い合うIDMの小難しいインテリ合戦はいよいよ終わりを告げ、インスタントな快楽性のなかにどこまで知性を食い込ませられるのか、その一点にセンスが問われるシーンに完全移行を果たしたのでしょう。
そうなってくると、作品中でどこまでオリジナリティを発露できるかが、そのままイコールで作品の面白さに繋がってくると思うんですが、そういう意味で上位三作は、仮にクオリティーを度外視したとしても圧倒的に唯一無二。特許申請も可能なほど個性的だったかと思います(というか、単に僕がかねてから好きだっただけですが)ほかにはNeon Neonやみんな大好きMGMTも実によかった(PVも最高。MGMTはダン・トレイシーとコラボする予定らしい!超楽しみ!)


一方で、『JUNO』の例を持ち出すまでもなく、今年はビートリーだったりフォーキーだったりする作品の当たり年でもありましたね。She & Himのいなたさも格別でしたが、(文脈がまったく見当はずれなのは重々承知のうえで)頼むからDitty Bopsは日本でも人気出てほしいです。
そういう路線だとJeremy Jay『A Place Where We Can Go』もいい作品だったし、これら両方のシーンにアピールする作品を今年それぞれリリースしたイナラ・ジョージはやっぱり才女というしかないというか(どちらも作曲能力に突き抜けたものを感じられないのが玉に瑕ですが…イナラのベストワークはやっぱり『君とボクの虹色の世界』サントラになっちゃうなぁ。あれは歌ってるだけなんだろうけど)


偉そうに御託を述べても、結局のところ下半期に僕はMax TundraとOf Montreal以外の音楽をほとんど聴いていなかったので何も説得力ないんですが、まあいいから聴けって。
年間100曲ペースで働きまくってるヤスタカより、「スシを食べたりしながら気が向いたら作業するのがライフスタイルさ」「Dominoは他に売れまくってる連中がいるから、僕は6年に1枚のペースでOK,OK」と嘯きながら、誰にも真似できない緻密な音楽にどうしようもなくナードな歌詞をのせて、ひとつひとつ手作業でラベルを貼ってスープ缶仕様で売り捌くベンのほうが、どう考えても男前だし支持するしかないでしょう!ベン!ベン!ベン!


作品評は時間ができたら書くとして、次点は先日のUNITでのライブも最高にやかましかったBoris『Smile』、同じくライブの評判もあって今年大きく飛躍したneco眠る『engawa boys pentatonic punk』と、にせんねんもんだい『デスティネイション・トーキョー』の邦楽三枚を挙げておきます。
Times New VikingやVivian Girlsといったパンク新世代なバンドも先行きの明るい良作を作ってくれました。狂うクルーや赤い疑惑のアルバムはまだ未チェックなのできちんと購入しとこうと思います。他には『JUNO』と『HOT FUZZ』のサントラもよく聴ききました。


ガッカリ賞はNotwist『The Devil, You + Me』(吉田豪さんは年間ベストに挙げてましたね。頭が良くなりすぎちゃって小さくまとまったのが寂しかった)とThe Aluminum Group『Little Happyness』(作曲能力、枯れちゃったのかなぁ…)。大好きなマルクマスとジェニー・ルイスもやや肩透かし。
一部で評価のすごぶる高いFleet Foxesのよさはサッパリわかりませんでした。なんか、隙間産業ってかんじでイヤじゃないですか?とにかくキモい。

kitiku32008-11-12

すこし遅くなりましたが、去る11/9に大阪のめっさカッコイイバンド、neco眠るのレコ発@新大久保EARTHDOMに行ってきました。EARTHDOMって初めて行ったけど怖いな!!不良の巣窟だ!パンク怖い!

いつも読ませてもらってます!な「かなしいうわさ」さん(音楽愛という以上に人類愛!愛愛愛!な姿勢に大リスペクト)をはじめ、既にライブレポは出揃ってると思われますが、臆せずいつもどおり書いていこうと思います。会場の雰囲気とかはライブの主催をされてたお知り合いの木下さんのブログにどどんと写真が載ってますので、そちらを参照されたし。それにしても溢れる客の凄まじきことよ。



赤い疑惑

今回のイベントの何がよかったって、泥臭いというか生臭いバンドのみで出演者が固められていたのが素晴らしい。銀杏BOYZ以上に銀杏くさそうなルックスの三人がステージにでてきて、適当なMCをかましたあとに演奏の、最初の一音が出揃って鳴り始めた瞬間に思わず拳を握り締めてしまったよ。そんでもって笑顔。ライブはやっぱり楽しいもんでなくちゃいかんよね。
音のほうは青春パンクの奇形…とでもいえばいいんでしょうか。変拍子とか頭のいい工夫もチラホラなんですが、海外インディー二次創作勢なんかと違って土民感覚、日本人感覚、童貞感覚で見事に消化しきっていてワンアンドオンリーな世界観。そのまま高校サッカーの主題歌とか作れそうだが、こんな人たちに作られたら高校生は間違いなくしかめっ面だ。ワールドミュージックをこれから炎上させていくそうで、なんのことやら。超カッコよかった。


オシリペンペンズ

観るの三回目。以前観たときはトリのエンケンに食われまくってましたが、今回はハコが狭い&汚い&超満員で客密集、と好条件が揃っていたので、いつにも増して気持ち悪かったです。ミュージシャンになると客席へダイブってついでにビールもらってその場でゲロしても笑って許してもらえるのだな!同行者は「ゲロでツルツルになったフロアは踊るのに最高!」とビールゲロはダンステリア宣言してて、それはさすがにどうかと思った。
モタコさんが30歳まで童貞だったと最近知って勇気が湧いた!みんなイイ顔してるよなー。


younGSounds

前に大阪で観て以来。あのときは雨天に濡れて寒い寒いな観客をステージに乗せちゃう大盤振る舞いに涙がちょちょ切れたが、ごめんなさいやっぱ苦手だ。たぶんメンバーがイルリメだったりやけのはらだったりしなければ凄く好きでノリまくってoui!oui!叫びまくると思うんですが。集まり方のイメージやバンドのノリが学生時代の「お調子者が組んだ学祭(+ガールハント)用即興バンド」みたいに見えてしまってならない!
これはyounGSoundsというより私の卑屈なコンプレックスに起因している難癖であって、イルリメさんや他の人の音楽は好きですよ。みんな一番面白いのは顔ですが(そればっかり)


・DODDODO

顔が大きい女の人が(たぶんオール)サンプリングでおっかなくラジカルに叫ぶけど歌詞はなんか淡くてキュンとする感じが素人臭さ全開でなんかよかった!あんなに叫んでむせない喉が羨ましいと思う。
サンプリングは元ネタが出てきそうで出てこない脳内もどかしさに困っちゃったが、えっと鼓笛隊チックなドラム連打はThe Blow"The Long List Of Girls”だったとして、他のはなんだろう?気になる。ミュージシャンって音楽好きなんですね。このとき後ろにいたので全然見えなかったんですけど二人組なんですか。


neco眠る

以前、一回観たときはスカスカのo-nestにてサプライズゲストで(expop!!!のとき)、お客さんもみんな最初はぎこちなく、戸惑いながらステージを眺めていたものです。露骨に見た目ヘンだし。
凄く単純に書けば、neco眠るはとても踊れるバンドです。ひとつ言葉を付け足すなら踊り泣けるバンド。思わず笑顔で気がつけばみんなハンズアップ。今回の客層はいつもはシャイそうなボーイ&ガール、すました文系チックな方が大半でしたが、ほぼ全員始まる前から踊り泣き狂う覚悟を決めていたようで、一瞬でモッシュピットの出来上がり。ゼロ年代の二十代に恥ずかしさを放棄させ、笑顔と感動を平等にもたらす音楽。どんだけ強烈なんだっつう。
メロディラインが初期YMOっぽいっていうかマーティン・デニーっぽいっていうか、それよりやっぱり盆踊りでナニワ臭いのにエキゾチックな胡散臭さで、演奏力抜群のゆるーいダブ、と思えばメリハリのきいた演奏、轟音ギターで面白ファッションのベース!
と、この辺の面白さはリリースされた音源でも聞き取れるんですが、ライブで勢いを増すと誰にも止められないです。オレも止まらなかったので嬉々として前列のモッシュ軍団に参戦してたら三曲目の途中で腹つりました。飛び跳ねようにもしょうがないので、あとはダイブしてるお兄ちゃんの尻とか触ってました(ノ´∀`*)アンコールでベースの伊藤コーポレーションさん(すげえ名前だ)が海パン一丁になってたので、その尻も触りたかったです(*ゝ。6)σなんて書いてるが卑猥な脚色抜きで汗でじっとりパンツ濡れました。こんな興奮したのいつぶりだろう!


engawa boys pentatonic punk

engawa boys pentatonic punk

↑今年でたアルバムのベストテンには軽く食い込んでくる良盤!ジャケは期待を裏切らないユルさなんで買いましょう!で、ライブ行きましょう!ていうか、平日サラリーマンやってんのかみんな!!カッコよすぎるいろんな意味で!

kitiku32008-11-05

James Yuill - Turning Down Water for Air


HMV渋谷店3Fで「インディー担当激オシ!」というポップに惹かれて、視聴もほどほどに購入したら、これがなかなかの好アルバムでしたよ。
ネオアコ meets Hot Chip」みたいな謳い文句で、それってよくあるネオアコトロニカじゃねえの?屁の役にも立たないオサレの皮を被ったゴミなんじゃないかしら…と実際、CDをトレイに押し込む瞬間までビクビクしていましたが、なるほどなるほど。大推薦なだけあって本作はよく出来ています。
柔らかいエレクトロ部分はHot Chipっぽいってことで文句ないとして、ネオアコ要素はmixiのコミュではKings Of Convenienceに喩えられてますが、あそこまで曲の粒が揃ってスムーシーでサイモンとガーファンクルかというとそうでもなく、個人的には朴訥な歌いまわしとか日本のCurly Giraffeを連想しました。もちろんアッチより英語の発音は遥かに上手いです。こういうジャケットにそそられる人は購入されたら。もしもしレコーズはやっぱり曲者揃い。


James Yuill - This Sweet Love



この曲もいいんですが、3曲目の "No Pins Allowed"はツボっちゃいました。名曲。こういう四つ打ち大好きなんだ、オレ。Arab Strap"the shy retirer”とかね。


関係ないですが、Deerhunter新譜『Microcastle』の価格が店頭によってかなりマチマチでビビりました。(ちなみに全部渋谷)

レコファン:\2200くらい
ユニオン:\2520
HMV:\1580
(※参考 Amazon:\1614)

ワルシャワとかは寄ってないけどユニオンに近そうですね。それぞれ事情があるんでしょうが、誰だって安く買えるのならそれに越したことはないわけで、レコ屋崩壊の原因は案外こういうところから来てるんじゃないですかね。
このなかで一番しぶとく生き残りそうなのがユニオンってのが何より問題ですが。いや、僕もこの三つの中では一番お世話になってますけど。

Deerhunterの新譜のほうに話を戻すと、内省的になりすぎて過去の暴れん坊っぷりが息を潜めてしまい、僕はAtlas Soundのソロの方が極端にベッドルーム・サイケデリアできていて振り切れている分、好きです。甲乙つけがたいのは間違いないですが。

kitiku32008-10-28

絶好調のDavid Byrneいよいよ来日!!素晴らしすぎるビッグニュース!
今回は「Songs of David Byrne and Brian Eno Tour」と銘打たれているだけあって、長いバーン先生のキャリアのなかでも一番オイシい時期の選曲が楽しめるわけ(もちろんポップに振り切ったLittle CreaturesもTrue Storiesも、最近のバーンのソロにおけるアダルト・オリエンテッドな方向性や中南米志向、自分より遙かに歌唱力のあるルーファス・ウェインライトとオペラをデュエット!みたいな天然バカっぽさも大好きなわけだけども)。

で、実際どんなもんかしらとググってみたら、海外のwikiにツアー全体のページができあがってました。ツアー初日のセットリストもあがってますね。


"Strange Overtones" (originally from Everything That Happens Will Happen Today) *
"I Zimbra"* (originally from Fear of Music)
"One Fine Day" (originally from Everything That Happens Will Happen Today) *
"Help Me Somebody" (originally from My Life in the Bush of Ghosts)
"Houses in Motion"* (originally from Remain in Light)
"My Big Nurse" (originally from Everything That Happens Will Happen Today) *
"My Big Hands (Fall Through the Cracks)" (originally from The Catherine Wheel)
"Heaven" (originally from Fear of Music)
"Home" (originally from Everything That Happens Will Happen Today) *
"The River" (originally from Everything That Happens Will Happen Today)*
"Crosseyed and Painless" (originally from Remain in Light)
"Life Is Long"* (originally from Everything That Happens Will Happen Today)*
"Once In a Lifetime"* (originally from Remain in Light)
"Life During Wartime" (originally from Fear of Music)
"I Feel My Stuff"* (originally from Everything That Happens Will Happen Today) *

Encore
"Take Me to the River" (recorded by Talking Heads for More Songs About Buildings and Food)
"The Great Curve"* (originally from Remain in Light)

Second encore
"Everything That Happens" (originally from Everything That Happens Will Happen Today)*

*がついてるのは新譜からの曲ってことで、やや地味な楽曲ながらも朗らかに歌う最近のバーン節が堪能できそう。他のアルバムからはダンサブルな楽曲が中心に選ばれているので、昔からのヘッズファンも満足できそう。
特殊なアルバムである『My Life in the Bush of Ghosts』や『The Catherine Wheel』からもキチンと選んでるあたり渋いというしか。

個人的に残念なのはバーンのキャリア全体というより個人的傑作10選に食い込んでくる大々傑作『More Songs About Buildings and Food』からは、アル・グリーンのカバー曲「Take Me to the River」しか選ばれていないこと。
今の耳で聞くと音が軽すぎるのかもしれないけど、二本のギターの絡みが最高に気持ちいいうえに、当時ジャーマンロックに傾倒していたイーノのエフェクト処理のおかげで(これ以降の作品はイーノ成分がややトゥーマッチ)、当時のパンク勢のなかでも屈指の違和感たっぷりなアルバムになっていて、ジャケットのアート性も込みで大好き。
素朴で微笑ましい曲がたくさん入ってるのもいいよね。"Thank You for Sending Me an Angel"とか"The Big Country"とか。さすがに今のセッションミュージシャンのツアーで、緊張感たっぷりな時代を取り戻せっていうのも無茶があるのかも知れんけどもさ。
いわゆるロックアイコンで大好きな人はたくさんいるけど、誰か一人になれるとしたら自分はデヴィッド・バーンになりたいな。ブカブカのスーツを着て、素っ頓狂な声をあげながら気持ち悪く踊ってみたい。最近の作品はボーカルスタイルが完全に大人しくなってしまってるのが残念といえば残念。


Talking Heads - Take Me To The River


David Byrne & Brian Eno - Home

前回のあらすじ

そんなわけでDominoから例のスープ缶が届きました。
日本にお届けなのに送料フリーの£12だけで買えちゃったんですけど大丈夫かDomino。儲かってるから貧民にやさしいんでしょうか。
数量限定なのでみんなもココから今すぐ注文だ!!


ダウンロードしたmp3をiTunesに取り込んだら、爽やか笑顔のスープ缶仕様な画像になってて笑いました。
さすがに開封はしてないんですが、どなたかスープ食ったって人いないですかね。
アルバム本編及び、スープ缶のおまけについてくる『Some Best Friend You Turned Out to Be』のツンドラお友達リミックス集の感想は後日。

kitiku32008-10-21

そんなわけでOf Montreal新譜も発売になりましたが、インディーポップ批評の大本営・Pitchforkにさっそく酷評レビューがあがってますね。

英語はそんなに読めないんでサラっと斜め読みしただけですが、「ファンはこんなの望んでいない」「キワモノになりすぎて世界観についていけない」「捻りすぎて、最大の旨味だったポップセンスが殺されている("from power-pop to psychedelic melodrama”って表現はよくわかる)」って論旨でしょうか。「Fiery FurnacesやGirl Talkみたいな、ツギハギで聴き通すのがシンドいポップセンスに変容した」みたいなことも書いてありますね。


たしかに全体の尺が長い上にやや中だるみなところもあるし、前作と比べても「思えば遠くへ来たもんだ」感の強いアルバムになってますが、彼らのいう「psychedelic melodrama」な世界観を前面に押し出してからのイロモノ感たっぷりなオブモンが大好きな僕としては、むしろこの作りこみすぎ感が強烈にたまらないです。
とはいえ、歌詞を聞き取れる英語圏の人たちからすればアルバム・オリエンテッドな作風からしてもウンザリさせられる内容なのかもしれないし、一概には言えません。

好みはともかく完成度は間違いなく高いので(Pitchforkはこういう作りこみすぎな作品を評価しない傾向にあると思う、NINの『Fragile』然り)、レビューに流されず購入してもぜんぜん損はしないはず。
近作から引き続きプリンスやアンドレ3000、それに今回はAnimal CollectiveDeerhoofにAriel Pinkなんかの影響がモロなので、ビートリーだった昔みたいなのを期待すると肩透かしを食らいまくりますが。個人的には年間ベストはもう決まったかな、という印象をずっと抱いています。明日、PolyvinylからCDシャツその他届くので、それからまた何か書こうかと。




関係ないけど、中古で安く買ったPyrolatorのソロ三作目がかわいく狂ってて最高です。こういうイージーリスニング風狂気テクノは大好物。
90年代の古臭いシンセ音が苦手でないなら、キモ可愛いジャケを部屋に飾るためだけにでも購入するべき。

Wunderland

Wunderland

kitiku32008-10-19

みんな大好きなアーティストやバンドが勢ぞろい!なnest festival'08o-eastに行ってきましたo(^0^)o
先に書いとくと、拘束時間の長さ以外でもチョッピリしんどかったです(><;)



d.v.d

ユニーク映像+シンセやTENORI-ON+ドラム×2の面白ユニット。
諸事情で入場が遅れて最後二曲のみでしたが、気持ちいい音!映像!シンクロ率の高さに興奮。これは面白い!また観たい。



相対性理論

myspaceや世評で見聞きして勝手に抱いてたイメージは「キャラづくりにご執心な人たち」といったところでしょうか(不可解な対バン起用したり、不思議ちゃん色を前面に押し出したり)
ライブで観ても本当にそんな感じ。女の子がイスに座って歌ってるのはいつものことなんですか。「LOVEずっきゅん」を筆頭に、曲のクオリティも歌詞のセンスも(オレが好きかはともかく)ズバ抜けてるし、強引に脳髄に刻み込まれるインパクトの強さは十二分にあって売れる要素満載なので(上記のとおりの計算高さもあるんだし)、とっととスターダムを駆け上がればいいのにと思った。


相対性理論 feat. The Smiths

なるほど。影響モロだなー。イントロは『Heaven Knows I'm Miserable Now』の引用かな。


nhhmbase

なぜかモノラル録音なフルアルバムを聴いたときは(歌詞やタイトルのセンス込みで)「ダセェ…」と率直に感じたものですが、ライブはいいね!メンバーの奇面率の高さも好印象でしたが、曲が進行するに従ってテンションが急上昇して、奇行スレスレのオーバーアクションが増えてくるとニヤニヤです。指差して「二階席ぃ!」はこの日のハイライト。ライブの醍醐味はハプニングだと痛感。


nhhmbase - コインゲーム


ボーカルの声がなんだったかアニソンの人に似てたと思うんですが、思い出せないです。



渋さ知らズセブン

ご存知、たいへん元気なジャムバンドの特別編成。迫力満点でよくわからん生き物がステージ上にいるのも楽しゅうてよろしいと思うんですが、中央線系のパーティー感覚ってなんか苦手なので、トイレに隠れて仲村みうのブログを携帯で眺めながら30回くらいオナニーしてました。


group_inou

観るの3回目かな。フロアはこの日一番の大盛り上がり。なんでウケるのかよくわかるし、実際すごーくカッコいいんですが、煽り方が一直線すぎていつも3曲目くらいで飽きてしまい、前回同様にプロ野球の試合経過をチェックしてしまいました。大丈夫か西武。
でも、さっきお知り合い様から届いたメールで魅力を新発見!二人のどっちがネコでタチか考えると楽しさ100倍ですね。不思議ちゃんは絶対名器アッー(*)夜も二人はツマミいじりまくり。


OGRE YOU ASSHOLE

前にModest Mouseの前座で観て以来。リフがズバぬけてよく出来てるギターバンド。引き出しや突っ込みどころの少なさはやや物足りないけど、正統派としての見所は盛りだくさん。USオルタナバンドの影響をうまい具合に消化してますね。この手のバンドはみんなKレーベルのシャツ着てるなぁ。この人たちももっと売れてもいいのでは?


OGRE YOU ASSHOLE / advantage



にせんねんもんだい

これで6回目くらい?大々だーい好き☆なんだけど、最近は同じ曲しか披露してくれなかったので少し食傷気味…と不安になってたら、最後の(たぶん)新曲が、本当に気持ち悪いギターフレーズだけを延々即興サンプリングしていく極悪チューンで目が点に。リズム隊も今まで以上にストイックでぶっとくなり(系統は全く違うけど、個人的にはポップグループの2ndを連想)、人気が出始めてなおクレージーな方向に突き進んでいってくれるようで一安心。


にせんねんもんだい / 想像する ねじ (2008.5.11.福岡デカタンデラックス)


Shing02

つい最近まで名前のスペルも満足に知らず、なんか良さげだけどずっと縁のなかった人だったんですが、この人の『緑黄色人類』ってガチ名盤ですね!!!って何を今さら。
で、ステージを見て二度ビックリ。ドラムやターンテーブルはいいとして、琵琶とか和太鼓とか、雅楽チックな要素てんこ盛り。ああなるほど、こういう方向に行かれたんですね。
ついでに最新作の『歪曲』も事前にちょこっと聞いてたんですが、アッチをちょこっとしか聴けなかったのはストイックすぎてついていけなかったからで、ライブのほうもそんな雰囲気。でつまんなかったかというとそんなことは全然なく、自意識過剰なShing02の世界に違和感覚えまくりながらも、オーラに圧倒されてしまいました。バックミュージシャンのソロ歌唱とか明らかに客は求めてないんだけど、それもまたよし。
ラストのポップな曲は『400』ってアルバムに入ってるそうなので、そっちも聴いてみます。


Shing02 @ Liquidroom Tokyo 2008-07-13 Part 4


I AM ROBOT AND PROUD

この人の音楽はデスクワークに最適で、大人気作『The Electricity In Your House Wants To Sing』は僕も繰り返し聴いたものです(新譜は未聴)
晦日にUNITで観たライブでは、打ち込みに合わせてリック・ウェイクマン顔負けのキーボード演奏を披露してくれたものの、パフォーマンスとしてはやや物足りなく感じ、今回もTENORI-ONのプリセット音源でトラックを組み立てるなど新機軸もあったんですが、足が痛くハッピーな気分でなかったのでラーメン食べたり仲村みうのブログを読み返したりしてました。


I Am Robot And Proud @ Tenori-On Launch NYC, 2008

どうせ手元しか見るとこないんだから、↑こんな風にスクリーンで映してくれれば親切だったかもしれないですね。


toe

このブログで何度も書いてるとおり、イモ臭くて工夫のない、全編クライマックスみたいな薄っぺらい多幸感しかない「ポストロック(笑)」は大嫌いで、「透き通ったトーンのギターって、チンタラ流してると気持ちいいっしょ?」みたいなスケベ心と予定調和っぷりが全開で怠慢としか思えない連中が未だに幅を利かせて結構な集客力を保っていることに首を傾げるしかなかった。
出たての頃は少し新鮮だったけど、いい加減飽きない?でもフロアは盛り上がってるんだよなぁ。わからん。今から青春回顧モードに突入する必要のありそうな年代の人たちってそんなに見かけなかったんですが。


Dosh

ご存知、anticonのエレクトロニカ担当。白髪のオッサン。サンプラーにどんどん音を重ねていく姿は圧巻でしたが、そのとき当方、ステージ近くにおりましたので、目前で叩かれる生音のドラムのほうが迫力があるのは当然なわけで、とりこまれてローファイに処理されつぶれたドラム音がスピーカーから流れてもなんかピンと来ず、周囲と盛り上がって一体化するのに失敗してしまいました。でも、この箱庭っぷりはやっぱりオイシいなー。サポートの長髪デブさんが「Beverly Hills」って書かれた非常にダサいシャツを着てたのに萌え。


Dosh - "Capture The Flag" Live At Home


↑デブさんも映ってる!!!


トクマルシューゴ&ザ・マジックバンド

観るたびに嫌いになっていく。どうしたことかしら。今日なんて途中で引き上げてしまった。
特にこのマジックバンドって、ファンには申し訳ないけどなんか高校生の文化祭みたいに見えちゃうんだよな。ドラムの人が凄い叩きまくってるのに全体のダイナミックさは乏しいし、トイポップ的な面白みも薄いし、なんかどっちつかず。
トクマルさんのアルバムは三作全部(もちろんGellersのも)、日本の誇る名盤だと思うんですよ。だから、もうちょっとうまくライブでやってくれたらなって観るたび思う。口ずさんだりする観客もいたので、世間的には成功してるのかもしれないけど、Dosh終演後に客がドっと減ったのは、長丁場の疲労とか時間帯うんぬん以外にも理由があるんじゃないかな。期待度の高い人だからどうしても辛らつな見方をしてしまう。