2010年好きだった曲ベスト30を意味もなく発表する。
(アーティスト名/曲名)



30.Egyptian Hip Hop/Moon Crooner

2011年の展開が楽しみなUKの新人バンド。「Sing Me Spanish Techno」的な意味でバンド名がかわいい。



29.Jimmy Edgar/Hot, Raw, Sex

前はWarpから出してた人が気がついたらリリースしていた、セクシースカスカピコピコ。
隙間を活かした味のある作風に。



28.Every Drop Of Rain (with Candie Payne & St.Vincent)/David Byrne & Fatboy Slim

アルバムの出来は(音だけで。コンセプト含めればもっと上がる)やさしく見積もって80点ぐらいでしたが、この曲には120点あげたい。
ていうかSt.Vincent来日してやん。



27.Blackbird Blackbird/Hawaii

2010年はフリーダウンロードできる作品に傑作が多く、フィジカルリリースの作品ばかり追っていては片手落ちといわざるをえないほど。
まさしく新時代の到来で、タダでこんないい音楽聴けていいのかと平謝りして回りたい一年でした。
無料に甘んじてばかりもいかんし、なんかしら還元の仕組みについて一音楽ファンとして今後も考えていきたいです。
で、このクオリティの曲をここまで簡単に聴けていいのかわからないけど、とろけてしまいますなー。
Twin Sister(この人たちのアルバムも傑作でした)のリミックスもイイ感じ。



26.Buono!/うらはら

いまいちパンチの弱かったシングル曲に比べて、アルバム曲のほうがツブが立っていた印象。優柔不断なままでいてよ〜。
楽曲の出来だけでいえばももクロとかの方が遥かに凄かったと思います。



25.Automelodi/Buanderie Jazz

YouTubeによると2009年の曲っぽいですが、アルバムリリースは2010年なはずだしいいよね。
よれよれドラウ風歌唱、NW風味。疾走感があるのかないのかよくわかんないとこが好き。



24.Casiokids/Grønt lys i alle led

これもアルバムリリースは2010年だからってことで。
fromもしもしレコーズ、キャッチーなメロなのに日本じゃあんまり話題にならない可哀想なバンド。
オレはドラムスより正直コッチ派。



23.Star Slinger/Extra Time

プリファブ・スプラウトの「Wild Horses」使いという事実だけで本当は年間ベストトラックにしたいマンチェの人。
Bathsとかにもちょっとだけ通じる、この人のチルいセンスは他の曲でも存分に発揮!
てことでコチラからどぞ。




22.Tame Impala/Alter Ego

ジェニー・ルイスたんの来日公演に前座として出てたライブでは「おサイケさん」くらいの感動しか抱かなかったが(よかったけどね)、
気がつけば(所属レーベルである)Modularっぽい路線にバンドサウンドのまま大化けしていたオージーのみなさん。



21.Warpaint/Ashes to Ashes

本人たちのアルバムもクールだったけど、このデヴィッド・ボウイ楽曲のカヴァーが一番冴えてた気がする。
単にこの曲への個人的な愛情が偏りすぎなだけかもしれない。
これも収録されたボウイのカヴァーアルバム『WE WERE SO TURNED ON: A TRIBUTE TO DAVID BOWIE』は
2010年の『Dark Was The Night』とも位置づけられそうな重要作にも思えるけど(良カヴァー多数!)、
購入方法が面倒なのもあってか(ここから買える)、あんまり話題にならなくて残念。
てか、買ったのに未だにCD届いてねえ…。



20.The Chemical Brothers/Swoon

鮮やかな復活を遂げたのに年間ベストの類ではスルーされ気味で可哀想な傑作シングル。
ケミカルなんて昔からあんまり興味なかったのに、この曲はよく聴きました。



19.Róisín Murphy/Momma's Place

今後、アルバムはリリースしないと宣言してしまったローシン・マーフィーのアッパーなシングル。Kitsuneのコンピにも収録されてた。
アルバムを無理に作らなくてもいいけど、PVまで制作しないっていうのは自分の素質を見誤ってるんじゃないの? って気もする、こういうの観てると(大好き)。



18.blue marble/降り続く雨はいつでも

いつも読んでます、blue marbleのマテリアル・ワールド。大好き。大野方栄さんの声も美しすぎます。
こちらの曲はYouTubeにアップされていないようなので(そりゃそうです)、どうやって撮ったんだと呻らされるこのPVを。こちらも素敵な曲。



17.Hanne Vatnoey/Oh La La

もう今年の後半はハンネちゃんのことしか考えられなかった。メロメロ。
アルバムはぶっちぎりで年間ベスト1位。若手の凄腕ジャズ・ミュージシャンを従えたライブも素晴らしかったが、
名プロデューサーKato adlandとの二人三脚で作られたアルバムには録音物ならではのマジックが詰まってる。
この曲はハンネちゃんが大好きなチョコレートについて。




16.プアミルク/メグミルク

(原曲のリンクはこちら。ニコ動)

ニコニコ動画をベースに活動する(てことでいいのかな?)職人ユニット。
説明が難しいので、ぜひこちらのすばらしい記事をご参照ください。
どの曲も泣けるほど素晴らしいです。ところどころに香るプログレ風味と無機質な歌声の妙ったら。
この曲は後半の展開が最高。メンバーも皆さん個性溢れるイイ人たち。



15.Hot Chip/Hand Me Down Your Love (Todd Edwards Micro Chip Remix)

チャールズ・ヘイワード印の切れ味鋭いドラミング冴えわたる原曲も「アビャビャ!」だったが、
このリミックスでのサビの料理っぷりがこれまた秀逸でして。
フジロックのライブもよかったし、しつこいけど「I Feel Better」のPVも最高や! ナード大好き!



14.She & Him/Don't Look Back

ちょっとフォーキー気味だった前作から、コッチの方向に弾けてほしかったという期待に応えてくれたズーイーさん! シンガロングしたい!



13.住所不定無職/オケレケレペプー

「あの娘のaiko」や「住所不定無職のテーマ」みたいな歌詞にも心惹かれつつ、
この曲に顕著な得体の知れなさにやっぱり虜だったのでした。ライブ中に水分摂りすぎ! クララが立ったよ!



12.Chilly Gonzales/You Can Dance

ピアノライブでの芸達者っぷりが凄すぎて、ちょっとアルバムのほうは影が薄まった感もあるんですが、
権三さんというよりは(プロデュースしてる)Boyz Noise・ミーツ・ジャクソン5って感じに仕上がってるこの曲は、本当にもう〜。脳天かち割られますね。



11.みみみ/わたしの泪でおぼれなさい

ダンスミュージック素人の俺ッチにスクウィーのなんたるかを教えてくれた気がする曲。
他の曲もタイトルから何から好き。積極的に追えなくて残念でしたが、Maltineは輝いてましたね。
こちらからDLをば。



10.Everything Everything/Photoshop Handsome

これも09年のシングルだけど、新しいPVも作られたしってことで。iTunesでの再生回数が凄いことになってた。
最近の動画を見てたら、ヴォーカルのジョナサンのお腹がとてもシェイプアップされてたので(気のせい?)早くまた来日してほしいです。



9.Andreas Söderlund/Daustralien

日本語の情報がまったく出てこないのでスウェーデン人ってことくらいしかわからないんですが、
サビの爆発っぷりが際立って良いです。何を歌ってるんだろう。気になりますね。



8.The Like/He's Not A Boy

さっき、この子たちの動いてる動画を見てたら、
あんまりメイクが好きじゃないことに気づいてしまいました。ああ…。でも曲は大好き。
マーク・ロンソンは毎年イイ仕事しやがるなー。自分のアルバムも結構よい曲入ってた。
彼女たちについては、お願いなので単独公演してください。



7.The BirD Day/The Past Noise

個人的にはMGMT「Kids」級の名曲だと勝手に思ってますが、世界中で微塵も話題になってない不遇のポップソング。
ビックリすることに、彼らのアルバムもフリーDL
売れてる曲とこの人らの曲のどこが違うってよ。すげーいいんだが。



6.Sally Seltmann/On The Borderline

ファイスト「1234」の共作者としても知られる元ニューバッファロー、サリー・サルトマンのソロ作より。
アルバム全編を通じて聴くほど沁みる楽曲の連発ですが、なかでもこの曲の多幸感たるや。



5.Ariel Pink's Haunted Graffiti/Round and Round

気がつけばわずか半年ちょっとで、“無名の存在”から持ち上げてるほうが恥ずかしい立ち位置へと追いやられてしまったヒップ・スター、アリエル・ピンクさん。
本人らしくない完成度の高さに思わず狂喜したアルバムも、半年後には「やっぱり初期のチープな狂いっぷりが…」と少し距離を感じるようになりましたが、
この曲は永遠に心のなかで不滅。



4.Die Antwoord/Enter The Ninja

サマソニでのライブを見逃したことを一生後悔しそうな勢いです。サラ金に手を出してでもいくべきだった。
早く再来日お願いします! 土下座!
アルバムについてはフィジカルのメジャー盤よりも、先にネットで流れてた128kppsのmp3音源のほうがよかったですね。



3.Robyn/Dancing On My Own

“私は一人ぼっちで踊り続ける”という、逞しさと儚さを兼ね備えた曲。
どこかのサイト(英語の)で“ここ10年で最高のポップ・シングル”って書かれてたのを見かけた記憶がありますが、大げさでなくそういう評価もアリかと。
みんな大好きピッチフォークでも大絶賛なのに、日本ではイマイチですなー。
この路線だとカイリー・ミノーグの新作もウルトラよかったですね。



2.MGMT/Song For Dan Treacy

2010年の個人的再生回数ナンバー1。
曲の頭から尻尾まで旨みが詰まっていて大好きですが、ダン・トレイシーさんのキチガイっぷりを実際に生でお目にかかってから、
さらに自分のなかでこの曲の価値が上がった気がします。
アルバム全体となるとちょっとピンとこない部分が多かったのも事実ですが、
ライブとなると輪をかけて周囲のどこからもいい評判を聞かなくて不気味。これだけの曲が作れれば無理しなくていいのに。



1.Computer Magic/Teenage Ballad (High School)

"I'm Just wanna be free"と連呼する、チープでハッピーなハイスクール・ソング。感情移入しないわけがない。ガーリー・ボンクラ・チルウェイブ。
この大名曲をきちんとランクインさせてるブログも世の中にはキチンとあって(79位)、
そこの1位〜10位は全部知らなかったんですがチェックしたらどれもよくてチビりそうになりました。
ブログの主も相当偏ってますが、インターネットの海にはまだまだ知らないものがたくさん転がっているのも事実。慢心はいかんね。