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James Yuill - Turning Down Water for Air
HMV渋谷店3Fで「インディー担当激オシ!」というポップに惹かれて、視聴もほどほどに購入したら、これがなかなかの好アルバムでしたよ。
「ネオアコ meets Hot Chip」みたいな謳い文句で、それってよくあるネオアコトロニカじゃねえの?屁の役にも立たないオサレの皮を被ったゴミなんじゃないかしら…と実際、CDをトレイに押し込む瞬間までビクビクしていましたが、なるほどなるほど。大推薦なだけあって本作はよく出来ています。
柔らかいエレクトロ部分はHot Chipっぽいってことで文句ないとして、ネオアコ要素はmixiのコミュではKings Of Convenienceに喩えられてますが、あそこまで曲の粒が揃ってスムーシーでサイモンとガーファンクルかというとそうでもなく、個人的には朴訥な歌いまわしとか日本のCurly Giraffeを連想しました。もちろんアッチより英語の発音は遥かに上手いです。こういうジャケットにそそられる人は購入されたら。もしもしレコーズはやっぱり曲者揃い。
James Yuill - This Sweet Love
この曲もいいんですが、3曲目の "No Pins Allowed"はツボっちゃいました。名曲。こういう四つ打ち大好きなんだ、オレ。Arab Strap"the shy retirer”とかね。
関係ないですが、Deerhunter新譜『Microcastle』の価格が店頭によってかなりマチマチでビビりました。(ちなみに全部渋谷)
ワルシャワとかは寄ってないけどユニオンに近そうですね。それぞれ事情があるんでしょうが、誰だって安く買えるのならそれに越したことはないわけで、レコ屋崩壊の原因は案外こういうところから来てるんじゃないですかね。
このなかで一番しぶとく生き残りそうなのがユニオンってのが何より問題ですが。いや、僕もこの三つの中では一番お世話になってますけど。
Deerhunterの新譜のほうに話を戻すと、内省的になりすぎて過去の暴れん坊っぷりが息を潜めてしまい、僕はAtlas Soundのソロの方が極端にベッドルーム・サイケデリアできていて振り切れている分、好きです。甲乙つけがたいのは間違いないですが。