皆さんこんにちは。
前回の記事が絶賛放ったらかし中ですが、(一部のブサメンギーク共にとって)ゼロ年代の最重要アーティストMax Tundra(ベン)の来日ツアーに三夜ほど追っかけしてきましたので感想というか個人的な備忘録を。


Max Tundra Japan Tour 2010


(↑このページからして本当に素晴らしい。割と書かれているタイムテーブル通りに進行されて快適。最高のバックアップに感謝)




①1/10(日) 千葉 柏 ドランカーズスタジアム




◆ベンのセットリスト


赤字…『Parallax Error Beheads You』(3rd)収録
青字…『Mastered by Guy at the Exchange』(2nd)収録
黒字…カバー


(最初のアルバム『Some Best Friend You Turned Out to Be』はもはや黒歴史? 前回の来日も観たかった…)


1.Orphaned
2.Merman 
3.A Truce(David Shrigleyの詩に30組以上のアーティストが曲をつけたオムニバス・アルバム『Worried Noodles』に収録)
4.Which Song
5.Lights
6.Will Get Fooled Again
7.Lysine
8.The Entertainment
9.Single Ladies(Beyonce 未音源化?)
10.What Time Is Love(KLF 『Alphabet Series M』に収録)
11.Until We Die



●MCなど


・オープニング直後「こんばんは。Susan Boyleです」(今回ツアーのお約束)
・「Which Song」を(招聘してくれた)岸野さんへ捧げる
・「Will Get Fooled Again」前にシングル曲であることをアピール
・「What Time Is Love」前に物販アピール(物販はCDと今回ツアー用に作られた、フクロウの絵のデカデカと書かれたTシャツ)
「次の曲はオールドレイブソング」と紹介
・「Until We Die」前に「みんなプログレは大好き?…俺だけか」発言(英語)
・「Until We Die」キーボードソロ中に鍵盤空振りパフォーマンス



●感想

・最前列左手で観賞。
Youtbeで追っかけ続けたベンのパフォーマンスが生で見れただけでまずは大感動。
そして、映像だけでは伝わりようのないエキセントリックな動きに大興奮。
「Will Get Fooled Again」ブレイク時の両手を挙げながらステージを駆け回る動きは火事被害者か理不尽な物乞いにしか見えず。


顔と動き以上に達者なのが鍵盤演奏で、イロモノ化を回避させているのも高いミュージシャンシップによるもの。
凛として時雨」パーカーを着ているお客さんがいたり、この日のお客さんの目当てはどちらかというと(その後の)相対性理論っぽかったが、
客席は興奮と爆笑のるつぼ。遠かったけど柏まで行ってよかった。


・この日、柏まで行ったもうひとつの狙いは客席と出演者の距離の狭さ。
どう考えてもこのあとの東京二公演よりベンと話しかけるチャンスは多かろうと踏んだら、やはり容易に接触できた。
握手して「グッドパフォーマンス!」と声をかけたあと、持参した缶詰をとりだしたらベンも驚き。
日本でこの缶詰、いくつ売れたんでしょう? 限定250個のはずが今でもDominoで買えるっぽいですよ。
そんなわけでサインもゲット! 
そして俺の缶詰はしばらく物販コーナーに飾られることに…




②1/11(月・祝) 東京 shibuya O-WEST







◆ベンのセットリスト


前日10日と一緒。


●MCなど


全体的に少なめだった
・オープニング直後「こんばんは。Susan Boyleです」(お約束だから)
・「Merman」前に岸野さんへハッピーバースデー弾き語り
・「Until We Die」キーボードソロ中に鍵盤空振りパフォーマンス(この日は客席には不発)


●感想

・この日も最前列左手で観賞。
年に一度のオープンプライス制ということで「チケット取れなかったら大変!」と急いで並ぶ。
16時配布スタートとなってた整理券は実際は15時40分すぎには配られ始める。俺は2回並んで7番と23番。
寒かろうということで並ぶお客さんにカイロを配るなど、ここでも気遣いは行きとどいていた。
並んでいる最中はカーネーションのリハだったみたいで、「ジェーイソーン」と熱唱する声が。


で、この日のベンは(何回か観て回った身としては)正直低調だった気が。詳しくは書かないがどうやら寝起きだったらしい。
とはいえ、やはり素晴らしいパフォーマンス。ファンのノリも柏のときより良かった印象。みんな待ってたんだね。
二日続けて見たことで鍵盤演奏はアドリブというか気分でフレーズを決めていることもわかった。
アレ全部思いつきか。すげーよ。


・ライブアレンジについて特筆すべきは「Lysine」と「Lights」の二曲。


前者は「シンセ3種と木琴とギターと親指カリンバアンデス25(鍵盤リコーダー)とカシオトーンと玩具の笛を」(他人のtwitterから引用)巧みに持ち替えての演奏。
巧みになんて書くと語弊がありそうだが、ドタバタ楽器を持ち替えるベンの姿に萌えるのと、
「弾けないギターを弾くんだぜ」状態のベンを見れるのがポイント。ベンにギターは本当に似合わない。
ちなみに柏公演ではギターは持っただけ。渋谷公演では3音くらい鳴らしてました。


後者は曲前半で熱唱し客席へ手を振りかざしたりしたあと、曲後半で高速エレクトロ化。原曲と全く別物に。
同行した友達は「山本精一みたいだなー」と言ってましたが、僕はジェイミー・リデルみたいだと思いました。
いずれにせよ、ライブ音源の正式リリース希望!(できればDVDで)


③1/17(日) 六本木 Super Deluxe






◆ベンのセットリスト


赤字が今回、来日初披露曲(地方公演のデータはすべて把握してませんが、少なくとも大阪は柏・渋谷と同じセットリストだったらしい)

1.Orphaned
2.Merman 
3.A Truce
4.Which Song
5.Lights
6.Will Get Fooled Again
7.Mbgate(『Mastered by Guy at the Exchange』2曲目)
8.The Entertainment
9.Single Ladies
10.What Time Is Love
11.So Long, Farewell(ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」挿入歌「さようなら、ごきげんよう」のカヴァー、『Will Get Fooled Again』B面)
12.Until We Die


●MCなど

・オープニングで「こちらはグレープフルーツサワーです」発言(どんだけ居酒屋に行ったんだ、というか自己紹介でも何でもない)
・曲終わるごとの「アリガトウゴザイマース」発言が板についてきている(どんだけ日本通なんだ)
・「Single Ladies」前にCDとTシャツは売り切れたよ、やったね!的な発言
・「So Long, Farewell」前、唐突にSupertramp「Breakfast in America」弾き語り


●感想


言うまでもなく最前列、この日は右手で観賞。


15日の金沢公演へ向かう道中、移動の電車(新幹線かな?)がまさかの雪害に遭い大変な足止めを食らった模様。
ベンもTwitterで「飲み水がないから雪解け水飲んだらお腹から変な音がするよ…安全性とか全然計算に入れてなかった…」と、どこまで本気かわからない書き込みをするなど散々だったようす。
それでも翌日の大阪公演では圧巻のパフォーマンスだったそうで、さすがはエンターテイナー。


そして、このラスト日が一番テンションもノリノリ、動きもキレキレ。発言もトゥーマッチなうえにセットリストも変更と、最後にまさかの大盤振る舞い。
開場直後にトイレの前でケータイいじりながら鼻くそほじくってたのを見たときは色々な意味で心配になりましたが、
ステージ上の(次のd.v.dが使う)ドラムのシンバルをはしゃいで叩いたり、鼻を膨らませて飛び交う姿はアダルトチルドレン以外の何物でもなかったです。


今回初披露の「Mbgate」ではベンがギターを誇らしく構え、超ヘタクソな演奏を披露。正直ほとんど弾けてない!
そして曲はディスコチックになり、最後はゴアトランス状態と本来2分27分の曲が極上のパーティーチューンに大変身。なんで今までやらなかった!
「So Long, Farewell」はYoutubeでもおなじみで、本をもって牧師のように歌う姿が(髪型がマッチしているとこも含めて)印象的。


最後は「Coming Soon」と言い残しお別れ。なにせマイペース男を自称するような人なので全然信用できないんですが、
寿司大好き渋谷系大好きな日本通でもあるし、早めの再来日を期待。てかフェスにも呼んでよ!