kitiku32008-10-13

たまには毛色の違うイベントに行こうかしらと一念発起、Diesel XXX幕張メッセに行ってまいりました。
2ちゃん情報によると夢野まりあが来てたり、イベント後半で客がセックルしまくってたりと、実にクラバーなイベントでしたよ!これでオレもパーティーピーポーだ!ヘイヤー!


Sam Sparro

割と予習して楽しみにしてたんですのに、三浦カズの自殺やオリックス敗戦のショックで電車乗換えをミスってしまい、到着したら最終曲の『Black & Gold 』…。いかんせん開場すぐだし客も少なくサムスパローさんも元気がないように見受けられましたが、この人の曲、結構クオリティー高いですよね。かなりベタベタな音楽性だし、次作くらいで日本でも人気でそう。きちんと見たかった。



HIFANA〜MISSILL

この辺のときはなんとなく場の雰囲気を楽しんでました。よく覚えてないけどHIFANAさんはアゲアゲで結構楽しかったです。クラブ系イベント自体いかないので、客見てるだけでオモロイのだ。



Modeselektor

この日のお目当て。いやーいやーカッコいいですね!やっぱエレクトロは非オサレ、非モテに限るわ。
お猿のロゴがいじられまくるVJもカッコいいし(あのロゴTシャツどこで買えるんだ?着てた人うらやましい!)、演奏中にライターかざす⇒客もかざしたら警備員に怒られる流れとか、ビートの横揺れ感(根底はやっぱヒップホップなんですかね)も、おバカなユーモラスさも、とにかくいい。
この手の音楽の感想ってなんか困りますが、グライムとかの流れと共に、今の時代に出るべくして出た音楽って感じ。
トム・ヨークが彼らを気に入って前座に起用するのもわかります。彼の他のお気に入りがMIAとかLiars『Drums Not Dead』*1とかだもんな。どれも土着っぽさとインチキ臭さが噛み合ってて素晴らしい人たち/作品だからなぁ、ナイス趣味だ(その割に今のレディオヘッドはまったくもってつまらんけど…)。そういうインチキ臭さと適当さ加減がModeselektorの音楽にもモロに現れてるんじゃないかな。
CDの音源をDJミックスしただけみたいなライブですが、爆音で聴くとアゲアゲで踊りまくれますよ。




Gus Gus

たしかアイルランドの人ら。音源がすでにつまんないのであんまり期待してなかったら、生ったるいオルタナエレクトロ歌謡で案の定に絶句…と席を外してビール補充して戻ってきたら、インプロみたいになってて後半は割とよかった。女ヴォーカルがポッチャリしてた。外人ポッチャリ♀は好きなんです。欲情だ!



Mr.Oizo

気がつけば去年辺りに一発屋から時代の寵児に成り上がったカムバック賞な人。(詳しくないんでたぶん)大ネタをなんでも得意のバキバキエレクトロにする潔さが素適で、ベタさも込みで弾けててよかったです(後半少し飽きたけど)
本人の「Flat beat」とLFOの曲が個人的には一番ハマったかな。Uffieタソの曲がかかったときはテメエ本人連れて来いよと内心思ってましたが、そのころ彼女は北京のほうで同イベントに出てたんですね。チャイニーズいいなぁ。



Soulwax

ステージ後方のスクリーンにデカデカと映された『Part of the Weekend Never Dies』のフォント、白スーツでキメたメンバー。こんなイベントでそんな演出されたらカッコいいに決まってます。
曲間なしの矢継ぎ早にアッパーな演奏。アルバムでいえば完全に『Nite Virsions』の世界観。音源より遥かに面白い。
彼らの軽薄さというか、ロックの上澄みのオイシイ部分だけいただいた深みゼロのカッコよさってプライマルスクリームなどに通じるものがある気がします。が、時代感覚は当たり前だけどこちらが上。実によかったです。
途中でTelex『Moskow Discow』のイントロがサンプリングされたりと、2manydjsで発揮されたセンスも(後述の2manydjsのプレイ以上に)発揮されてましたよ。




Shinichi Osawa

やっぱりイケメンは好かんですよ。音はかっこいいけどかっこいいだけ。って、さっそく↑の感想と矛盾しそうですが、ワガママですけど日本人にこんな真っ当な音楽もとめてないんです。
これはロックでも何でも一緒で、流行に敏感なだけの二次創作じゃ体が反応しないんだよな。この人のセンスは尖ってるし教養もイケメン頭脳にたっぷり詰まってそうですが、アウトプットの時点でオタク的妄想視点というか曲解がないとつまんないです。YMOはやっぱり当時のテクノ勢と比べても明らかに異質じゃないですか。最近の打ち込み系なら、僕はこの人よりsexy synthesizerみたいな方のセンスを断然買います。ダメだ。



2manydjs

音源じゃあんなに楽しいマッシュアップしてたのに、ケミカルとかニルヴァーナが大ネタって、日本人舐められてるんじゃないですかね。アンタら、もっと化石みたいな超ベタネタ使いまくってたじゃん。
このくらいの時間帯にはオヤスミタイムになってて、クッションつきテントが設営されてたJames Murphy & Pat Mahoneyのステージが難民収容所みたいになってて面白かったです。ジェームス・マーフィーもやる気なさすぎ。オレも横になってました。ケンイシイDJ Hellの音は柔らかいリズムが眠い頭に気持ちいいですね。




Optimo

この日のお目当てその2。大沢伸一の真逆な「ダサく古臭く、ゆるく、心地よく、ナードな」DJ二人組。そんでもって彼らのDJにはプログレ的物語性があるので好みの一致で前々から好きだったのです。気持ちよかった!最前がかなりガラガラだったので一人弾けてました。
彼らのMIX CD『Walkabout』は↑に書いたことが見事に体現されている聴き応えたっぷりの一枚なのでオススメ。平気でPan SonicBorisもMIXする人らだからな(タイトル+冒頭曲はスロッビング・グリッスルだし)

WALKABOUT

WALKABOUT



■イベントの感想

・パーティーピーポーはマナー悪すぎなのでフジロッカーの爪のアカをシャブ代わりに吸わせればいいと思った。
・明らかに会場キャパと客数が噛み合ってなく、かなり快適。ステージが3つもあるし、クラブで踊るより遥かに敷居は低いのでは?ストレスはゼロに近い。
・他国のメンツを見ると、チャカ・カーンやEW&Fなどの大御所や、ロンドンなんかは自国のロックバンド(スーパーグラスとかだよ?)が出まくってたりするので、日本ももう少しバリエーションがあればよかったと思う。いや、NYと並んでメンツは一番豪華だけど(NYの「フランツ+T.I.はかなり見たいな」)
・どう考えてもコッチのイベントより、朝から海浜幕張駅の改札を雪崩れ込んでくる東京ゲームショー目当ての客のほうがオレの仲間っぽかった。あたいも幸せになりたい。

*1:リンクは収録曲の動画