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- アーティスト: ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツ
- 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
- 発売日: 2008/06/25
- メディア: CD
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ちょっと前にようやく国内盤化された、ディズニー仕事も手がける大ベテランポップデュオ、They Might Be Giantsの2004年ライブ作品。DVD+CDの二枚組に国内盤には岡村詩野タソの解説もついてて2100円!こいつはお得だね!
で、帯や広告のいたるところに「ライブ・アルバム」と銘打たれているので注意が必要なのだが、この作品のDVDには正規の意味でのライブ音源は収録されていない。
彼らは04年のツアーの際、ツアーの先々でその場所のためのオリジナル新曲を用意し、その日のうちに披露するという企画を敢行。ツアー収録後にそれらをまずはMP3で販売し、その後CD作品としてリリースされるに至った。
(中略)
ツアーをこなしながら瞬発力で次々と新曲を作っていった経緯から、楽曲は短くシンプルでアレンジも簡素なものが多い。だが、歌詞の内容などはその土地土地を意識したユニークなもののようで、サウンドチェックの合間に簡単に録ったものがほとんどだとはいえ彼らのウィットに溢れたポップ・センスがどの曲にもしっかりとこめられている。
(詩野タソの解説より)
これらのご当地ソングはスタジオ録音された1〜2分程度のものばかりで、いつものTMBG印な手癖メロディっぷりが魅力のウェルメイドな楽曲が揃っている。
詩野タソの解説でもさりげなくエクスキューズされているように、大傑作!というよりは、彼らの熱心なファンと会場に居合わせた人たちに捧げられるべき出来栄え。
じゃあ、つまらないかというとそんなわけもない。DVDではそれらの楽曲のためにキュートで完成度の高い動画が製作されているので必見。
それこそ、彼らはデビューシングルの『Don't Let's Start』から今日に至るまで、つまらないPVなどひとつもないわけで、本作でもおちゃらけ気味のアニメーションから、意味深なテーマの込められていそうなショートフィルムまで、PVの教科書とみなして差し支えなさそうな、多種多様のバリエーションが楽しめる。
ちなみに、TMBGによる曲のほうも土地柄に合わせて、アメリカーナ的といえるほど多種多様のジャンルを横断しているので、毎度のごとく彼らの器用ビンボウっぷりには頭が下がるというか。
They Might Be Giants - Glasgow
They Might Be Giants - Vancouver*1
バンクーバーで化粧ネタのPVといわれると、どうしてもカナダのNew pornographersを連想してしまいますな。
The New Pornographers - Sing Me Spanish Techno
※ちなみに本作の収録曲はここでほとんど見れちゃいます。
Direct From Brooklyn [VHS] [Import]
- 出版社/メーカー: Restless Records
- 発売日: 1999/04/27
- メディア: VHS
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こちらは名作PV集。必見。
*1:司会aka.米人気コメディアンによるご当地紹介みたいなトークが曲間ごとに挿入されているが、国内盤でも字幕はナシ!コメディアンらしいかなり捻くれた話を展開してるっぽいのに…国内販売元のブロッコリーディスクさん、これは勘弁してくれ…