「Hotwire News」の記事より。

コールドプレイの最新作のプロデュースを終えたばかりのイーノは、現在デヴィッド・ブリンU2の最新作に取りかかっている。ブリンとは1981年の名作『マイ・ライフ・イン・ザ・ブッシュ・オブ・ゴースツ』以来の共作となる。


デヴィッド・ブリンって誰だよ!こういうところが「ステファン・マクマス!」とか書いちゃうのはまだ笑って許せるけど、翻訳されたものとはいえ音楽専門サイトが本来の発音からかけ離れた名前を載せちゃいかんでしょう。一応、ロックの殿堂入り(よくわかんない名誉だけど)まで果たしてる人なんだしさ。

とはいえ気になるニュース。最近の(というかヨシュア・ツリー以降の)イーノさんは毒気が抜けきっちゃって近作もそんな好きくないですが、バーン先生のほうは長年のエキゾ音楽勉強がようやく実を結んで、面白い活動を続けていますから。『マイ・ライフ〜』みたいなトンガリまくった作品にはならないだろうけど、これは期待大ですな。
流行の音楽を追っかけるのも楽しいもんですが、過去の人と思われがちなベテランさんも隠れたところで思わぬ傑作をリリースしているわけで、そこまで追っかけなければ片手落ちというものです。オレも全然追っかけきれてなんていないけどなー。


ってわけで、最近聴いた流行音楽の感想。

Nouns (W/Book) (Dig)

Nouns (W/Book) (Dig)

来日公演も記憶に新しい*1二人組の新譜。(日本にいる限りではどこで売ってたのかよくわからない)EPの曲を集めた前作は(機材イジリって意味で)エクスペリメンタルな方向に思い切り傾いたLightning Bolt、または大人しくも陰湿な坊やになったHellaといった具合でソコソコの作品でしたが、今作ではポップな歌メロを前面に押し出し、一気に聴きやすくなりました。とても「夏」を感じさせるアルバム。まさか、こんなノイズまみれのアルバムから郷愁を感じるだなんてね。そして3分以上の曲は一つだけ、全12曲30分と実に爽快。
そのまんまスタジオボイスに掲載できそうなオシャレ写真満載のブックレットが付属されているんですが、そのなかの一枚、彼らのスタジオかどっかのCD棚を撮った写真にソニックユースGoo』の姿が見え、なるほどね、と。ちょっと似てるかも。
他にはメタルやハードコアやニューウェィヴの名盤が収まってました。短い曲に思い切りアイディアをぶちまけてるのはこの辺の影響なんだろうな。脈々と受け継がれてきた流れにしっかり乗っかってこういう音を作ってるわけで、やっぱりそういう勤勉さは評価されるべき。*2

↑もブックレットからの一枚。男子たるもの、やはりCDやレコードは無造作に積み上げたいものです。これ、どうやって取り出すんだ。

あと、mixiのコミュはすぐにでもトップ画像を↓のに変えるべきだと思う。


*1:そのとき、僕は彼らより前座のmiamiに心を奪われてしまったわけだが!

*2:さすがにPitchforkのレビューはちょいと褒めすぎだと思いますが。