kitiku32008-04-10

自分史上、かつてないほどのペースでライブを見ていますが、世の人にとってはこれくらい全然フツーなんでしょうか。むしろ全然足りてないんでしょうか。ライブの鑑賞量が足りてないってナンだ。
とりあえず、金はないですがmixi経由でお安くチケを譲っていただけましたので、Modest Mouseの来日、10日のほうを見てきました。duo music exchange、初めて入りましたけど入り口からステージまでの距離が短くて快適ですな。ただ、スタンディングフロアに三本たってる柱が邪魔すぎ。


前座のOGRE YOU ASSHOLEはその筋では有名な、日本のひねくれ気味なオルタナギターバンド。初めて聴いたけど曲がキャッチーで凄く良かったです。似たような路線っぽいアジカンの300倍はいい曲を書いてるので、真っ当に売れる素質も秘めているんじゃないかな。myspaceで今日披露された音源を聴けるけど、ライブのほうが遥かに素晴らしいですね。


それでもってModest Mouse

近作『Good News For People Who Love Bad News』と『We Were Dead Before The Ship Even Sank』(どっちも素敵なタイトル)中心の選曲でしたが、とにかくこの2作はポップで捨て曲がないアルバム。それはもう否応なしに盛り上がります。「Dashboard」「Float On」「The View」辺りは鉄板だし、「Satin In A Coffin」「Bukowski」みたいにアイザックバンジョーを弾くカントリーも狂ってて良いし、昔のアルバムからの「Doin' The Cockroach」「Tiny Cities Made of Ashes」はダンスチューンとして最高すぎる。
今回は8分超の「Spitting Venom」や大阪公演で披露された「Broke」はなかったし、それを言ったら「Ocean Breathes Salty」「Never Ending Math Equation」や「All Night Diner」も演ってほしいが、でも100点満点のセトリでしょう。

会場の柱が邪魔で、せっかくのツインドラムや、変わった楽器やラップトップいじってるとことか、「あの」ジョニー・マーさんとかはイマイチよく見えなかったんですが、現代ロック界を代表するカリスマ怪物、アイザック・ブロックさんを間近で拝めただけでもう大満足。正直、6人編成だろうと実質ワンマンバンドとしか思えない。
今回の来日では喉の調子が悪いと噂されてたアイザックさんですが、徐々にエンジンがかかっていって最後のほうはブチ切れ大熱唱会。マンガみたいに血管が額に浮かんでました。これで不調では他のボーカルが不憫すぎる。この人に演説やらせたらオバマを超えるんじゃないでしょうか。ステージ左脇のマーはあくまでサブに徹して、アイザックさんがギターもバンジョーも弾きたいように弾きまくる。ここまでライブバンドだと笑っちゃうしかないです。テンション高すぎ。

10年以上キャリアを駆け抜けて今が旬、なんて幸福すぎる状態のバンドの臨界点を目の当たりにできて、それはもうご馳走様でした。にしても、あんな狭いハコで見れちゃうのが何より幸せです。Cafe Tacubaの来日公演でも同じことを思いましたが、案外、人気にギャップがあるほうが日本在住のファンとしては気楽でオイシいのかも…と不粋な考えもチラリ。マーさん以外はパっと見、ガソリンスタンドの店員か客にしか見えないし、売り出す立場のソニーは「生命の大航海*1だし、日本での人気もここら辺でたぶん臨界点です。かっこいいんだけどな。とりあえず、今日のでもどこのでもいいんで、ライブ盤リリースを切に希望。

↓2ちゃんで見つけた今日のセットリスト。オレもこの順に組んでしばらくiPodで聴きまくります。

1.Satin in a Coffin
2.Paper Thin Walls
3.One Chance
4.Dashboard
5.Fire It Up
6.Tiny Cities Mades of Ashes
7.Trailer Trash
8.Here It Comes
9.Fly Trapped in a Jar
10.Doin' The Cockroach
11.Float On
12.Bukowski
13.Education
14.The View
<Encore>
15.Bury Me With It
16.We've Got Everything
17.King Rat

*1:リンク先の歌詞邦訳は大変素晴らしいです。これは助かる。