kitiku32008-03-30

そんなこんなで、SAL CULTUREも三日目にして最終日。そして容赦なく降りしきる雨。冷えるよ。

・12時ごろ起きてこの日も朝食、シャワー、歯磨き。シャワーを毎日浴びれるって幸せだ。

・ワンカップを買い、レインコートを着込んで、少し遅れて再び会場の野音へ。

【ライブの感想】

・西村道男、風神雷神A.S.P、Black Bottom Brass Bandは見逃す。どうもすいませんでした。

キセル

クアトロをソールドアウトするほど大人気アコースティック・デュオ。といいつつ最近まで聴いたことなかったんですが、予習で聴いた『近未来』からの曲もやってくれたから嬉しかった。休憩モード全開ですが、野外でこそ映える音楽だと思います。けっこう好き。サポートはエマーソン北村

・younGSounds

これも今回のハイライトかなー。何があったかはココ見てください。「外は雨降ってて、こっち(ステージ)は濡れないから」ってだけの理由で客をステージにあげてしまう男気が素晴らしい。そりゃもう大騒ぎですよ。

小島麻由美

『さよならセシル』は生涯名盤ランキングの10傑に入るか入らないかくらいに好きで(もちろん他のも)、今回のメンツのなかでは一番楽しみにしていました。期待を裏切らないカワユサでした。あんな間近で見れたってだけで夢みたい。途中、コートを羽織りに裏へ引き上げる一幕も。カワユサは全てを許容してしまう。ドラムはASA-CHANG

マッカーサーアコンチ

「若い子供たちのために腐った音楽がどうのこうの〜」と再三MCで吹いていたが、残念ながらこの人たちよりブリトニーのほうが好きだし、もしかしたら浜崎あゆみのほうがマシかもしれない。英詩のパーティー系ミクスチャー。曲の仮タイトルが「イチロースズキ」とか、そういうセンス。シンドすぎ。

岸田繁

ある意味楽しみにしていた岸田先生。この人は時が経つにつれ顔がキショくなっていく。ギター引き語りってことで往年の和物フォークシンガーのように歌い上げる。一曲目の「ばらの花」を聴いたところで雨で濡れて寒すぎて余興には付き合ってられなくなったので、近所のモスバーガーに逃げる。

・そういうわけで次のRUDE BONESはパス。モスってたまに食うとうまいのぉ。OHMYコンブ!

・BO GUMBO3

伝説のバンドらしいが、素晴らしい70年代ノリばかりが印象に残っている。なぜなら半睡状態だったからだ。だから凄い寒かったんだって。

Limited Express(has gone?)

大トリ。一曲目の冒頭、アクシデントで音の出なくなったベースをユカリが迷わず放り投げ、マイク片手にステージ狭しと客を煽りまくるのを目にして、このライブは特別なものになるだろうなって確信したし、実際そうなった。しつこく降る雨とか、客入りの悪さとか、三日間の(フェスの準備してきた人にはもっとずっと長い期間の)疲れとか、みんないい歳だし表には出さないけど、沸々とたまっているフラストレーション、あるいは学園祭ノリともいえる今回のフェス、モラトリアムに逃避することへの怯えというか負い目というか、そういうあの場にひっそり蔓延していたマイナスな感情の全てを吹き飛ばすような演奏だったし盛り上がりだった。こういうのを神がかったというんでしょう。
久しぶりにライブで叫んだし押し合ったし、ステージにみんなよじ登って飛び跳ねて、何が何かよくわからなかったけど最高に幸せでした。もちろん三日間のベストアクト。というかなんといいますか。こういう瞬間を追い求めて自分は音楽聴いてるんだろうなぁ。


・最高にアガリつつ体は冷えきっているのでいそいそと帰宅。沖縄料理で一服。至福だ。


結局、いいのか悪いのか、成功なのか失敗なのか、他にも音楽を聴くってことの根源について色々深く考えさせられる三日間でした。ボロフェスタも時間を作れたら今年は行ってみよう。てことでおしまいです。