kitiku32008-03-19

みんな大好きAnimal Collectiveの来日公演、18日のほうに行ってきましたよ。

とりあえず、前座の元Mum、クリスティン奥さんの演奏が恐ろしく退屈で体力奪われた。ルックスは可愛いし声はとろけそうだし曲も悪くない。オレは彼女のいた時代の初期ムームは割と好きでよす。ナイスな萌えレクトロニカだよね。

だけどさ、客より足元のサンプラーを熱心に見つめてガチャガチャ野暮ったく踏みつけてばかりの女のライブを「神々しい」だなんて、悔しくないのかお前ら。この人はムリに一人でやらなきゃもっと映えると思うよ。
25分くらい見てて膀胱が辛くなったのでトイレに行ったら、前の公演では前座も務めたトクマルさんが友達のシャンソンさんや彼女らしき人とフロアにいた。そこにいたみんなが「早く終わんねえかなぁ」と目で語っていた。素晴らしい連帯感。そんなのもあんまりだが、そんなときもあるのさ。

ほんでアニマルコレクティヴ。聞いてたとおり今回は三人編成。聞いてたとおりライブでは新曲中心の構成。ステージ上には三人分の打ち込み機材(あの光景は圧巻だったな。よくわかんない機材や卓がとっ散らかってるようで整然と並んでいるのは見てて気持ちいい)。メインで歌うエイヴィーさんがたまにギター、パンダベアーさんがたまにスタンディングでドラム。かっこいいジオロジストさんはエレクトロニクス専門で飛び道具担当。

実はあとから記憶を噛み締めてしゃぶり直すうちによくなっていくライブなのかもしれないな、とここまで書いてる時点で思ってきた。新曲はミニマルダブな四つ打ちの曲もあったりで、基本的に踊れて楽しくて、やっぱり変。客入れでも難解げなテクノがかかってたし、今後はもっと打ち込み路線を強めていくのかも。

イマイチ楽しめなかったのは周囲の客がノリきれてなかったからかもしれない。知らない曲はとりあえずわかったように首揺らすか頷くか俯くかして、知ってる曲(PeaceboneとかFireworksとか)では大盛り上がり。それじゃあんまりだなぁと思うし、そうなっても仕方がないとも思う。もともとここまでミーハーな人気が出るべきバンドじゃなかったのかもね。
思ったより曲を壊さないのは意外だった。Peacebornは特にまんまで物足りなかったけど、Fireworksのアレンジはよかったなぁ。余白が多いしとことんライブで遊べそうだと期待していたが、ここまで緩急つけてやってくれると清々しい。テンション抑え目でストイックになったWho Could Win a Rabbitは賛否あったろうけど、オレはカッコよかったと思う。Cuckoo Cuckooはこっちの四人で演奏してるやつが最高すぎるのでこんなかんじにしてほしかったなぁ。

アンコールは新譜からUnsolved Mysteries〜Chores(で合ってるかな?)と繋げて終了。最後に思い切り動きまくって暴れまくる三人。結局、その「動き」をこっちは求めていたんだろう。モヤモヤがスカっとしました。視覚がヒマじゃライブは辛いよ。というわけでアンコールが一番楽しかったです。

やっぱり、彼らのひねくれポップ的な要素を求めて行ったから見終わって少し不満が残ったんでしょうね。一日経って後から思えばミニマルな打ち込み路線も割とよかったです。ギターでキショいフレーズを弾き鳴らしてドロドロ転調しまくる路線はきっと他の誰かが継承してくれることでしょう。

帰りにアニコレお気に入り!てことでMGMTの一曲入り(!)CD-Rを配ってました。たしかにいいバンドで以前から僕も好きだしサマソニにも来るんだよな。これから売れると思います。気になる。あと、女性客に貧乳なみなさんが多い印象を当方は受けました。貧乳コレクティヴ。