男前

ずいぶんと更新が滞ってましたが、えへん普通に忙しくしていました(糞尿嘘)。ネタはあって音楽絡みだけでも書きたいことはたくさんあったんだけど、なんか面倒臭くなっちゃって、ネ。寒いしさ。コート買ってくださいよ。

そんなこんなで、デザインとタイトルを変えてみました。タイトルは音楽ブログっぽい名前にしようと思ったのにいいのが浮かばなかったので流用。デザインは知り合いの25歳フリーター女が「フォント小さくしたほうが頭よく見えるで?」って聡明なアドバイスしてくれたんで素直に従いました。どうや?脳みそまでビンビンですよ。きちくまのアナルから猛虎魂を感じるで!



Breakfast With Girls

Breakfast With Girls

Gizmodgery

Gizmodgery


そろそろ名残惜しくも今年一年が終わってしまうが、個人的に本年度の発掘大賞を挙げるとすれば、費用対効果も考慮して(上記のアルバムは合わせて1000円しなかった)このSelfかなぁ、と思うのです。
90年代はオルタナとかグランジとかインダストリアルとか、怖そうだけど(頭も)弱そうなお兄さん達が好んで聞きそうな音楽が百花繚乱と咲き乱れた時代であった一方で、図書館とレコード屋さんに通う女の子しか愛せないポップマエストロ気取りの(心が)弱そうなお兄さん達が愛して止まなさそうなポップポップしたポップでキッチュなポップも良質なものがたくさん作られたように思います(あくまで後追い視点でね)。
で、このSelfは見事に後者のヲタク型パワーポップなんですけど、いいですね。この手のバンドだと、出来がいいものや威勢がいいものは目をつぶっていても引き当てられるんですが、両方満たしているとなるとなかなかお目にかかれない。だけど、彼らは見事に満たしちゃってますね。バンド名はずいぶん損しちゃっている気がしますが。

〔Breakfast With Girls〕はCarsを髣髴させる分厚いバンドサウンドに「もしメグ・ライアンが僕のモノだったら、毎年ヴァレンタインはエンパイアステートビルに登ってやるんだけど」なんてヘタレ歌詞を乗っけちゃう甘酸っぱいポップアルバム。キャッチーなギターリフが印象的なSuzie Q. SailawayWMAだよ)は超名曲。
〔Gizmodgery〕は一転、「おもちゃの楽器で全部作っちゃいました!」なトイポップに。カワユイ音が飛び交いまくる複雑な宅録アルバム。なんでかDoobie BrothersのWhat A Fool Believesのカヴァーまで!セブンイレブンの有線でもかかる大ヒット作にしてハーモニーのレイヤーが重なりまくって演奏の難儀そうでもあるこの曲を(おそらく)操縦が困難なおもちゃ楽器で全て仕立てあげちゃったのが、ある意味このアルバムの最大の功績かも。オリジナルに負けず劣らずイイです。

アイディアの情報量が群を抜いちゃってるリーダーのMatt Mahaffeyさんは、最近では映画「シュレック」のサントラやELOのオマージュユニットであるL.E.O.に参加したり、今をときめく大人気バンド、Hellogoodbyeの〔Zombies! Aliens! Vampires! Dinosaurs!〕のプロデュースをしていたりするそうです。好きな人たちってやっぱ繋がるんだなぁ。どうでもいいけどHellogoodyeのコレ、凄い気に入ってたアルバムなんだけど、元カノさんの家に置きっぱなしにしてしまったんだよな…。実はさっき名前出てきたCarsの一枚目も(しかも二枚組のデラックスエディション)。返してくんないかな…。捨てたかな…。