kitiku32009-12-18

今まで更新をサボっていました。すいませんでした。反省しています。なんでもします。
とりあえず、もしこのブログの更新を心待ちにして毎日股を濡らしていた20代前半の女子がいらしたら、
Twitterでほとんど毎日のように音楽のことは書いてますので、そちらでいくらでもフォロープリーズ



で、年の瀬も迫っているので、一応の意思表示と音楽ブログをやっているというステータスを勝ち取るための年間ベスト大発表。


今年、自分にとって音楽界で最も象徴的だった動きは、もともと優秀なSSWだったLuke Templeが新たにフリーフォーク色の色濃いバンド、Here We Go Magicを結成しアルバムリリースしたことでしょうか。
どのバンドが重要であるかのコンセンサスが極端にえられなくなっていった」時代においても、ある程度の舵取りがとられているといいますか。
来年リリースの音源の話をすると銭ゲバ扱いされそうで怖いんですが、Yeasayerというバンドの次回作は驚くほどアニマル・コレクティブだったりして、
まあそこら辺も含めて時代の空気と言っちゃえばそれまでなんですが、僕はもうそういうシーンには半分飽きちゃって、
そういうのを聴いている方々がコンサバ呼ばわりしてバカにしそうな、職人芸冴えわたるポップ職人の作品の多くに心揺り動かされた一年でした。


あとは今のうちに書いておくと、今年は再発作品のレベルが全体的に高くて正直な話、新譜より楽しかったです。


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勿体ぶるために今年は20位から発表。
こういうのを気にする人もいると思うので一応書きますが、現時点で2009年リリースのアルバムは352枚聴いております(iTunes調べ)
当然、追えてないのなんていくらでもありますわな。
とりあえず11位〜20位まで。


(アーティスト名/アルバム名)




20.Nouvelle Vague/3


これまでも数々のニューウェーヴ名曲を高品質のボッサ化してきたゼロ年代を代表するカバーユニット。
今回はアメリカーナ的作風も取り入れ、また原曲を歌ったご本人(マーティン・ゴアetc...)にも再びマイクを握らせるなど、
いくつかの制限を解除したことで新境地を開拓。
ボートラ扱いのライブ音源「Girl U Want」(もちろん原曲はDEVO)の高速ロッケンカバー等々、職人芸は今回も冴えわたっている。
国内盤ではなぜかユニコーンの「すばらしい日々」もカバー(爆笑トラックとかではないので注意)




19.Busdriver/Jhelli Beam



(この作品にも参加している)Daedelusらとのこの曲が印象的な弾丸ラッパーの新譜。
今作でも豪華客演の甲斐あって、
トルコ行進曲」フィーチャーなダサ一歩手前な曲も含めてバリエーション豊かな曲の数々。
ヒップホップとしてはJay-Zの今年出たアルバムとかのほうが数段優れているような気もしないでもないが、
ロック脳なのでこういうのが好きなんです。ゴメンナサイ。




18.Franz Ferdinand/Tonight


個人的にはこのアルバムとPeter Bjorn And John『Living Thing』が今年の過小評価二傑。
(ちなみに過大評価オブザイヤーはThe XX)
過去二作に収録されたシングル曲に比べてキャッチーさは後退したが、
渋くタイトな演奏と雰囲気程度に導入されたエレクトロな音色のおかげで飽きない作りになっているというか。
まあ、裏を全体的に返せば地味ということなんだろうが、
華やかな音ばかり持て囃される時代に逆行しようという心意気は評価すべきかと。




17.Hercules And Love Affair/Sidetracked


自身のルーツを明確にアピールしたゲイ・ディスコ集
今年はMIX CDも結構聴いたけど、自分が聴いた範囲ではこれが一番自宅でダンス度が高かったかと。
次点はOptimoR&S音源をMIXした『In Order To Edit』
R&Sの復活・再評価はエレクトラグライド以上に個人的には重要な出来事でした。いや、まだ足りない。




16.The Whitest Boy Alive/Rules



Kings of Convenienceメガネ担当が数年前から続けているミニマルロック。
洗練とか流麗とかそういった具合ですが、ツボも抑えたリズミカルで骨太の演奏もまた良し。
個人的にはKOCよりコッチが来日してほしいです。これも地味枠




15.Cornershop/Judy Sucks A Lemon for Breakfast


まさかの復活を(少なくとも日本ではビックリするほど)ひっそり果たしたコーナーショップ。
そして、インチキラーガロックはその方向性をまるで変えてはいなかった。
いや、実験的といえば実験的だった前作(リアルタイムで好きだったなぁ…)に比べればだいぶロック回帰しているといえばしているような。
16分強あるラストの「The Turned on Truth (the Truth is Turned on)」は60年代後半のストーンズの長尺曲に通じる、メロウすぎるズボズボサイケ。




14.Elizabeth & The Catapult/Taller Children


タワレコ大プッシュのおかげで大ヒット!という話をまるで聴かなかったのは少し残念ですが、
ベスト10のくだりで更に声を大にしてアピールしたい「クラシックロックの復権」の一端を担った重要作。
キャッチーな一曲目以降も声以外はまるで別バンドのような、器用すぎる良曲の連発。
自分で素晴らしいメロディーラインを書けてしまうという点だけで、このバンドのElizabeth Abby Lynn Zimanとイナラ・ジョージは差がついちゃってるなぁ。
あと、amazonでは(恐らくオジサマ達に)完全に新人扱いされてますが、
入手やや困難なEPが3年前に出ていて、ジャケが可愛いので再発希望。




13.St. Vincent/Actor



まさしく4AD!な音+顔に感動してしまった。これからも頑張って暗い音楽を暗い声でたくさん作ってくれ。
2ちゃんだかどっかで「プリンスの『パレード』を連想した」という書き込みを見かけたが、
それは今作にも参加し、St. Vincent自身が大ファンでもあるPattern Is Movementからの影響が色濃さそう。
Pattern Is Movementは本当に素晴らしい。近年最高の変拍子ポップバンドの一つ(且つ、近年最高のブ男ユニットの一つでもある)





12.Loney, Dear/Dear John



前作は朗らかなフォーク宅録をしていたオジサンが、今回はダサいデザインのジャケのとおりエレクトロニクスを大胆導入。
結果としてとてもRadioheadっぽくなったが、スウェーデンというお国柄に反して洗練されきらない、
いなたさすぎるセンスがニッチポップマニアの心を捉えたのであった。
一曲目『Airport Surroundings』は年間ベストトラックに挙げようか迷うほどの3分ポップの名曲。
せっかく長々と書かれた文章をここまで読んでくれたなら、騙されたと思ってこの曲も聴こう。



PVは今さっき初めて見たんだけど、ただ車を運転して家に帰るだけって。衝撃的すぎるな。一生売れねえわ。





11.Madeleine Peyroux/Bare Bones



ビリー・ホリデイ~ジョニ・ミッチェルの正統後継者。
この人はただ歌って吹き込むだけで年間ベストに必然的に入るべきレベル。格が違う。気品が違う。我々は平伏すしかない。
いつか今年のノラ・ジョーンズみたいな路線にも挑戦してほしいけど、そういうのは興味ないのかな。
今作ではウォルター・ベッカーも参加。

あと約一週間でPrefab Sprout新譜も発売ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。オレはamazon.ukの30秒視聴も(あるのか知らんけど)リーク音源の誘惑も振り払い、来るべき日を待ちわびてますとも。

2ちゃんのスレでラップだせえwww時代遅れ過ぎwwwとか書いてる連中もいますが、
世間一般で彼らがナウいとされてた時期のいわゆる代表作2作品、
Steve McQueen」と「From Langley Park To Memphis」がソニーから紙ジャケで再発されています。
前者は既にレガシィエディションで再発済みなので
(トーマス・ドルビーのリマスタリングが未だに気に入らないが、個人的に全作品でも思い入れは比較的薄いアルバムだし、まぁ…)スルーしましたが、
後者はイジった効果が抜群に出てますので購入オススメです。

(「From〜」は曲ごとにプロデューサーが異なるアルバムなので一概にいえないですが、)
これと次作「Jordan: The Comeback」はいかに音が細かく配置されているかと唸らされるアルバムで、
古臭いはずのシンセの音色が全くダサく聴こえない脅威のプロダクションっぷり。リマスター効果でその緻密さも一層引き立つというもの。
高橋幸宏さんなんかは、彼らの楽曲よりシンセの鳴りが好きで当時ファンだったんじゃないのかな。勝手な予想だけども。

解説・対訳は旧国内盤と一緒で情報の古さは否めないせすが、必要な情報以外の余計な私情を挟まなぬ仕事に定評のある(本当、他の音楽ライターは慎めよ!)赤若和美さんの丁寧な解説も、中川五郎さんの対訳解説つき対訳(紛らわしい表現)も深みがあって面白いので、お持ちでない方は是非是非。
ジャケは超ダサいけど、中身はプリファブ入門編としても最適ッスよ。



ラングレー・パークからの挨拶状(紙ジャケット仕様)

ラングレー・パークからの挨拶状(紙ジャケット仕様)


この時期のパディ、イケメンすぎんな。


で、プリファブのリリースと同時期に重なった、ノルウェーの若きポップ職人Sondre Lercheの新譜がこれまた実に素晴らしい。
若きといっても、デビュー時18歳と早熟な彼もいまや26歳。
サントラ仕事(『Dan in Real Life』って日本未公開?DVD出てる?超面白そうだけど。ラブコメ!この仕事でRegina Spektorと競演!)を除くと5作目のアルバム『Heartbeat Radio』がキャリアの集大成的な出来でプリファブのファンにも超オススメ。

『Faces Down』で軽やかにデビュー、18歳の坊やが書いたと思えぬ格別に美しい大名曲「Modern Nature」で日本でも話題になった彼。
最近の2作では自らのジャズ・カルテットを率いてスタンダード路線に挑戦…と思いきやトーキングヘッズ〜ストロークス的なNYパンクサウンドに染まってみたりと思考錯誤を繰り返していましたが、
どちらの作業も自身のスキルアップに繋がったようで、彼と同ジャンルに所属しそうな他のミュージシャンの多くが苦しむリズムへのアプローチが多大に強化。
マーヴィン・ゲイスティーリー・ダン〜プリンスのフォロワーでもあるパディが追い求めて成しえなかったグルーヴの獲得(この辺りの感覚のズレがプリファブ最大の欠点であり、売れなかった要因とも思う)に成功しております。

NW的ともいえる太いボトムの利いたリズムに、ほぼ全編で暴力的ともいえるほど力強く吹き荒れるストリングスの嵐、そして十八番でもある転調に次ぐ転調を駆使した作曲技術も過去を上回るほど冴え渡り、完全に自分の立ち居地を見出した模様。
もちろんメロディは大いに泣きの要素が含まれているので旧来のファンも安心。
前作『Phantom Punch』が発売後3ヶ月で中野レコファンにて480円で叩き売られていたときは半泣きしましたが、
この力作でも評価されなかったらあんまりすぎる。

冒頭からとにかく飛ばしてますが、プリファブファンとしては三曲目の「I Cannot Let You Go」が一押し。
女性コーラスがまんまウェンディ!本人か?と疑いたくなるほど。
というか、プリファブファンのあいだでも早くからソンドレ君の名前は話題になっていたんだけど、彼自身もジャズ路線のアルバムで「Nightingales」を実に正しい解釈でカバーしているんだよね。
本人もファンであることを公言しているし。

Heartbeat Radio

Heartbeat Radio






ジャケの顔も自信に溢れてるやね。プリファブは9月7日。ソンドレは翌8日。併せて買いましょう。
以下は過去から現代に至るまでのソンドレのほとんどシングル曲。詳しくはオフィシャルのページで



↑やっぱりこの曲が一番好きだけど、たしか非シングル。



↑このPVは可愛くて好き。






↑これも好き。ドラえもんギター欲しい。

Jenny Lewis単独公演@原宿アストロホールも見てきた!すげぇよもう!泣きそう!生きててよかった!


今回のライブが凄まじかったのはアップテンポでもスローでも軽やかにこなせるようになったジェニーの成長(熱のこもった演歌カントリー一辺倒だったライロのセカンドの頃からは考えられない…)と、
ライブを意識した曲作り(『Rabbit Fur Coat』の曲だけでは盛り上がりに欠けると判断したジョナサン・ライスが自ら「Carpetbaggers」を作曲したりとか)の成果だと思うけど、
結局ライブで単純に盛り上がるのはアップテンポな曲のほうで、パワフルなドラミングで牽引していたBarbara Gruskaさんの貢献は大だと思う。この人は恐らく前回の来日では同伴してなかったのでは?

というか、Barbaraさんの顔と髪型が面白くて、おまけに血相変えて歌ったりもするから、今日でライブは二回目だったのもあってずっとBarbaraさんのことばかり見てたんだよな。




気になったので少し調べてみたら、ElectrocuteObi Best(個人的には馴染みのないバンドだが、近いのはBird and The Beeとか?オカシな連中だな)みたいなエレクトロ系から、
Piers Faccini(イタリア人のSSW)辺りでもサポートしているみたい。達者だねー。
ついさっきパイナップルヘアーで激しいドラムをかましていた人がElectrocuteでドラムを叩く姿が全く想像できませんが。


にしても、アンコールの「Silver Lining」(またも弾き語り)にシンミリしてしまったわけだが、
Rilo Kiley本体の来日もそろそろ観たいよなぁ。やっぱりギャラが噛み合わないのでしょうか。
『Under The Blacklight』発売時に現地でなぞえられたFleetwood Macも日本じゃ今となっては大した扱い受けてないもんな…こういうのはウケないんだろうが。
恐らくライブだけならジェニーのソロ>>>ライロだと思うんですが、それでも10分越えの「Breakin' Up」とか見たいじゃん!
って人は、RKNetという素晴らしいフォーラムページがずっと昔から存在してますんで、自力で探してひとまず渇きを潤しましょう。

あと、2ちゃんのライロスレでボロクソに叩かれている今回の物販Tシャツ、ダメですかね。
オレもジェニーのmyspaceで売られていたときはアリかナシかで小一時間悩みましたが、
特に大阪での客入りの惨状を先に伝え聞いてましたので、小さく書き足されていた「Japan Tour」の文字を見て、ファンの宿命として確保しましたよ…こんな悲劇はノーモア。

kitiku32009-08-08

サマソニ初日だけ行ってきたので適当に感想。
フジは片道交通費に9000円近くかかるのに、京浜幕張駅までは690円。手軽すぎますね。
そしてお客さんも手軽にヤレそうな女がゴロゴロと…これはいい使い捨てwwwwwうぇwwうぇっうぇwwwwwww



SCHOOL OF SEVEN BELLS

エレクトロシューゲイザーの人たち。
nest程度がお似合いなのに、広いステージで時間帯的な都合もあって大勢のお客さんを相手せざるをえなく、なんだか可哀想でした。
曲はそれなりにいいんだが、いかんせんライブ映えしなさすぎ。音源はもうちょいマシです。


フジファブリック

サポートのドラマー(東京事変の人)がとにかくうまい!
ある種のパワーポップの肝であるところのドラムとキーボード(早弾き)が大充実しているので、
それだけで安心して見てられるというか。志村は歌ヘタクソ。
盛り上げ方も要領得ているんだが、ロキノン系バンドの宿命として付きまとってくる前列ファンのキモさにはついていけず…
『銀河』みたいな鉄板ソングがあるのも強いですね。もう少し見ていたかった。


KYTE

"ポストSIGUR ROSRADIOHEAD"として既にUKプレスからは大絶賛され、
NMEがそのブレイクと将来を保証する平均年齢20歳(オフィシャルHPの宣伝文より)

単調で眠いだけでした。客が見てんねんぞ、お前ら。


◎GIRL TALK

マッシュアップ悪党。「バカは何をやっても許される」のお手本みたいな秀逸アクト。
出だしのアナウンスから本人がいきなり登場、卓によじ登って客大アゲ
→さらに脇からパツ金ネエちゃんと、どっから連れてきたかナゾすぎる日本人のガキンチョとデブが大量にステージに現れ踊りまくる。最高。
曲のほうは繋ぎ方も含めて過去の音源とほとんど一緒ですが、爆音で聴けば気持ちよし。踊りました。
後述の2 MANY DJ'Sもそうだったけど、マイケルネタが大乱発状態でしたな。


ここでメッセを離れてスタジアム方面へ。シャトルバスでの移動はフジに比べればVIP待遇だが、正直タルいですね。


◎JENNY LEWIS

今回のお目当て、でしたが浜辺があまりに閑散としていて観光地ですらなくてビビる。
本番5分前まで最前列がやや埋まる程度…ライロのTシャツ着ていたオレがバカみたいじゃねえかよ!
おかげでステージ写真は撮り放題でしたが、サマソニはその辺が寛容なのか、いい加減なだけなのか。

アー写の可憐さからは想像しようもない、西部劇の女番長みたいなグラサンビッチが出てきたときは軽く衝撃的でしたが、
2ちゃんのスレにあった「デヴィッド・リンチの映画からそのまま飛び出してきたような美女だった。」て表現が的確というか。肉がプリプリでワイルドなセックスしそう。
Rilo Kileyの曲(silver lining)もやってくれたのに寂しいくらい歓声があがらなかったり、
客のノリはイマイチでしたが、本人は抜群に素晴らしくロッケンローしてましたよ。
『Acid Tongue』はライブでこそ真価を発揮するアルバムだと再実感。
同名の曲ではバックメンバーが一本のマイクに集まってコーラスしたり、後ろの演奏も充実。
10日の単独公演は這ってでもいきましょう。


◎WAGNER LOVE

疲れきったので休憩をかねて暇つぶしがてら観ようと潜り込んだら、案外良くて見入ってしまう。
名だたる80年代バンドの陽性な部分だけをいいどこ取りしたような音に、ヴォーカルの動きもこれまた25年は古いが、演奏自体は今っぽくカッチリしているのでガンガン踊れる。
個人的にはSpymobを連想しましたよ。こういうAORくずれは大好きだ。

「B'zの稲葉さんがファンクラブ会報の撮影のイベントで渋谷タワレコに買い物に行った際に試聴してすぐ気に入り、即購入したバンド」だそうなので、わかったよオレもタワレコで買うよ。
そのデビューアルバムの邦題がまたスゲーな、「ワーグナー・ラヴ白書」か…


BOOM BOOM SATELLITES

こんな前世紀の化石みたいな音楽が2009年の日本で未だに幅を利かせていてもいいのか?
名が体を現しすぎだと聴くたび思う。


NINE INCH NAILS

大目玉!この日の客層もとにかくNINシャツのオッサンが目立ってた。
NIN名義でのラスト来日ということで、筋肉ダルマのゴリラが暴れまわるパフォーマンスは圧巻の一言だが、
それ以上に圧巻だったのは突然の雷雨なのであった。
後方で傘さして見てようかとも思いましたが、それも乞食みたいで寂しいし、かといってヤケになる度胸もないのでデヴィッド・ボウイのカバーまで見届けて離れる。さようならゴリラ…
世間の評価ほど楽曲の快楽度数が高くないので、晴れていても最後までいたかは疑問なんですが。


「雨だからこそ近場のビーチでタヒチ80を!」とよくわからん思考回路で浜辺まで向かい、中止の報に思わず膝をつく。
並んで(なぜか有料の)バスに乗って急いでメッセに向かうも、ここでの疲労が本当に後々まで響いた。




Soulwax


去年の10月に観たときと全く一緒で吹きましたが、出だしの「Part of the Weekend Never Dies」は何度見てもカッコいい。体温を取り戻すために必死に動く。


MOGWAI

最後の方だけ。この手のポストロック系は全部毛嫌いしていたんですが、フジで観たenvyの何十倍も上手。
シーンの王者は違いますね。つっても屋内で棒立ちで観るのも辛くないか?


APHEX TWIN


大目玉その2。他のステージがほぼ終わっているのもあって満員御礼。
去年のマイブラと一緒で、(この名義での)リリースが途絶えたのもあって完全に伝説の人に。
名義の後半でリリースしていたドリルンベース色はほぼ皆無で、
ゆるめのビートから自身の「windowlicker」も交えつつ徐々に盛り上げ、
気がつけばバキバキで破綻寸前の世界に。どちらかというとキャリア前半の音に近いかも。

トレードマークの下世話なVJがいい意味でやっぱり酷く、
昨今隆盛を誇っているエレクトロ勢や数多にはびこるAphexフォロワーとは別次元で勝負しているんだなと実感。
R&S再評価の波も押し寄せているし、またすぐにこの人の時代がやってきそう。
自分の体調が万全なら神ライブ間違いなしだったんですが。


この後にゆらゆら帝国(そんなにディスコやりたいなら大方向転換しなよ)と2 MANY DJ'S(前回はあまりのクソさに歯が浮いたが、今回はVJにて元ネタのジャケ画で遊びまくることで、視覚的楽しさが段違いに。Major Lazer→先述の「windowlicker」繋ぎは秀逸)を見終えたあたりで体力切れ。起きたらコンクリートで冷たくなった肉体にほとほとウンザリし、帰ってオナニーして寝た。

kitiku32009-07-28

ついにPrefab Sprout名義での超待望の新曲がYoutubeに!
本当に本当に作品自体は出来上がっていて、9月にアルバムリリースされるんでしょう!個人的には今年最高のサプライズ!

Youtubeのコメント欄も「Paddy is Back!」の歓迎オーラ一色で喜ばしいことよ。
mixiのコミュでは「イントロでぶったまげた〜」云々の感想が散見されたけど、オレはむしろこのイントロでパディの健在ぶりを確信したぞ。何聴いてたんだ今まで?
(最近、ブートで85年のライブ映像を見直した立場でいえば、映像に映ってるパディの姿は事情をわかっていてもぶったまげるけどな!)

所属元のキッチンウェア・レコーズもアナウンスしているとおり、

Paddy began work on ‘Let’s Change The World With Music’ in 1992, as the follow-up to ‘Jordan: The Comeback’. 17 years later, Paddy returns to these songs, some of his personal favourite compositions.

本作は『ヨルダン〜』完成後にパディがコンセプトを立てて撮りためていた大量の録音物の一部をセルフプロデュースで再録したものと思われる。
この辺りの詳細は『ヨルダン〜』国内盤ライナーノーツ(つっても今、廃盤かな?)やレコード・コレクターズ2000年6月号での特集記事に詳しい。あとはこのページにかなり詳しく書かれているので必見。この文章がいつごろ書かれたかを確認するだけで、感慨もひとしおのはず。

だから件のイントロは新機軸なんかでなくキャリアで連綿と築かれてきた地続きの音だし、つうかどう聴いてもあのイントロこそパディ印というか。最新の音楽ぜんぜん聴いてないんだろうなって音じゃん!ダサいじゃん!そこは興奮するべきとこだろ!

要するに今回の新譜はビーチボーイズでいうところの『スマイル』にほぼ相当する位置づけで、作曲自体の製作時期的には彼のピークにあたるので傑作には違いないだろうが、スタジオに篭って機材と睨めっこしすぎて視力を失いかけた人なだけに、同クラスの未発表の録音物は膨大にあるはずで、そちらのリリースもファンとしては願ってたり。

前回更新直後に、Jenny Lewis単独来日決定!
おめでとうございます。皆で行きましょう。パンチラ祈願。

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Gregory and the Hawkその他@o-nest観た。

チャーミングなルックス(当日は両脇に髪を結っていて、↑の写真より遥かにカワユかった)に、
似つかわしすぎるロリ声。涙が出そうに。

アルバム全体はオーバープロデュース気味な印象がありましたが、
当日になってアダム・ピアーズ(マイスパレード)が指揮ってたことを知り、妙に納得。
彼の演出するマジカルな雰囲気もあって口コミで多少の人気も広がり、来日に繋がったのでしょう。
そういう日本の若い衆にアピールするわかりやすい要素をもたないElizabeth & the CatapultやDitty Bopsは、
このままでは永久に来日できないのかもしれません。近そうで遠い音で、
それでも似たようなファン層を開拓できそうなもんですが。


話がそれた。
ライブはアコギ弾き語りがメインで素の部分が前面にでていて、
先述のアダムもギターやドラムを手伝ってましたがお供え程度。
声の魅力が際立ち、音源より断然よかったと思います。可愛いは正義。
アンコール2回に、屈んでブラチラ3回(たしか)。アダムよりオレと結婚しようぜ。



↑こんなふうにマッタリと椅子に座って見たかったですね。


uri gagarnはTouch&Go直系のオルタナで演奏の引き出しも多く緩急自在でそれなりに気持ちいいんですが、
inouだとふたりはダサヲタ!で一周回って華になっていた部分が、
何歌っているかよくわからない、ただのムサいバンド一同になっていてしまい、
現在のinouでの成功を考えると、趣味や思いつき以外で何のために再結成したのかよくわかりませんでした。
そういや、昔CD持ってたな、なぜか。

もう一組、なんか出ていたと思いましたが忘れました。

約半年ほど更新をサボってまして、ネタはあるけど意欲が湧かないという状態だったんですが、
更新を熱望されてしまったので、
愛する木下さんのためにまた今日から頑張ろうと思います。
アレだ!Twitter更新すると思ってパソコンの前に座ればいいんだよな?140文字!

もっとも、敬愛するパディ・マクアルーンさんは8年ぶりの新譜なわけで、オレもまだまだ未熟。調子こいてこれからもサボっていこうかと。
ちなみにプリファブに対する前評価は「Waste of Pops」さんと全く同意見です。
一ミリでも音楽性変わってたら泣くよ!驚きで!



◆Jenny Lewisの新作PVが素晴らしいです(Pitchfork経由

まだワールドプレミアらしいんでリンク先だけ掲載。
ジェニーたんはスパイだ!黄金の七人みたいですねって全然違うよな。

個人的にはMuseの天才的PVも連想しましたが、バカ度でいえばやはりMuseに軍配が。
でもジェニーたん可愛いです。結婚したい。





◆時代はガンダム

周りはヱヴァだのPerfumeだので浮かれているかもしれませんが、
こんなときこそガンダムへのリスペクトは失いたくないものです。
(詳しい事情は知らないんですが、人類保完計画はやっぱイデオンのラストのパクリなんですか)


Master P on Atari

Master P on Atari

ジャケからして富野御大への愛が溢れてますが、曲名も「Sumo Hertz」とか、日本を完全に舐めきってます。
音の方はダブステップを消化した808テイストなエレクトロ???
Perfumeの新譜の方が100倍時代の先端をいってる気がするけど、
でもあの新譜は生真面目すぎて好かんなーって人にオススメ。


相撲つながりで↓コレも。最近は8bitでダブ!とか隙間産業テクノに秀作多いですね。


Bass Has Left the Building (Dig)

Bass Has Left the Building (Dig)

こっちのジャケのほうが素敵ですね。女のケツばっか追いかけてるやつは死ね!